中井技術工房 Jpeg-GPS ちょろ解析

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GPS データサーチ手順

GPS データの具体的なサーチ手順について説明します。
なお、ファイル選択時に「GPS データあり」でなくば、まともな GPS データがありませんので、もちろんサーチできません。


手順1-- Exif 情報から GPS エントリをさがす

下図はGPS 情報が正常に定義されている場合のExif エントリ表です。

Exif データがない Jpeg ファイルでは GPS データもありませんし、Exif データがあっても GPS データがあるかどうかは不明です。



このエントリ表のなかの タグ= 8825 h が GPS タグ です。

本例では 16F4 h から GPS データが記述されていることがわかります。

データの見方は以下の通りです。

[ タイプ(2バイト) ]

[ カウンタ(4バイト) ]

データ数で、タイプ別に総バイト数が異なります。

[ 値/オフセット(4バイト) ]

データ数で、タイプ別に総バイト数が異なります。
総バイト数が4バイト以内なら値であり、違うなら値へのオフセットで、実アドレスは TIFF ヘッダアドレス(上例では 000c h)を加算して求めます。

GPS タグのオフセット値も操作されている(たとえば、0000 h とかファイルサイズより大きい数字とかになっている)可能性も否定できません。

[ エンディアン方式に注意 ]

数値の並びが、ビッグエンディアン(小さい順)かリトルエンディアン(大きい順)かを注意して読み取ってください。


手順2-- GPS エントリ表を解読

下図はGPS 情報が正常に定義されている場合の GPS エントリ表 です。

本例では、 16F4 h からエントリ数(=2バイト)を先頭とするデータが始まっています。




このエントリ表のなかの タグ= 0001〜0004 が GPS の具体的なデータです。

北緯('N'=4E h) と東経('E'=45 h)は直接 ASCII キャラで格納されており、緯度、経度はオフセットが格納されています。

このタグ値もクリア(00 h で埋める)されている可能性があります。GPS 機能=Off で撮影すると、ここが消されているものがあります。

本例では正常に記述されています。


緯度、経度データは、バイナリデータで見ると次のようになっています。各データは Rational 形式(分子、分母各4バイト unsigned long)で記述されています。





手順3-- GPS データの計算

下図はGPS データを取り出して計算した結果です。



[ 緯度、経度数字表現に注意]

  • 度は整数である。
     
  • 分が整数の場合は、秒まで見る必要がある。
     
  • 分が小数表示の場合は、秒は無意味である。



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